アメリカ大統領選挙と安全意識 | ある植物学者の視点。

アメリカ大統領選挙と安全意識

イラク・ファルージャ近郊への米軍掃討作戦展開で世界の緊張状態がさらに4年続くことへの懸念が世界中を巡っているようです。前回の選挙時もそうでしたが、「合衆国」というシステムから州ごとの勝敗が大統領を決めるので、必ずしも国民投票の結果を反映したものにはなりませんし、今回、ケリー氏への支持は当初から反ブッシュ票の意味合いが強くケリー氏の政策への評価は微妙でした。この点が、終盤のテレビ討論での優勢を生かすことが出来なかった要因かもしれません。いずれにせよ、米国民が自らを守るという点で、ケリー氏を選択すればテロがなくなる保証もないので国外で先制攻撃を辞さないブッシュ氏を選んだのは当然とも言えます。
米国人と話をして私が感じた印象ですが、多くの人は歴史・社会教育の上で外国についてまったく関心がない、もしくは知識がありません。少しでも世界・他国の人々に関心を持ってくれれば、自らの安全が他者の犠牲の上に成立していることを知ってもらえるとおもうのですが。