躾とスポーツ。 | ある植物学者の視点。

躾とスポーツ。

今日はネット、テレビ共にスポーツ界での躾の問題が取り上げられていました。出典は差し控えますが、西武の松坂投手が野球教室に参加した子供からため口をきかれたり、きちんとあいさつも出来ない子供が多いことに苦言を呈していました。また、相撲界でも土俵でのルールを守れない力士が多いために再講習を行うとのこと。さらに、部屋での躾(しごき?)も兄弟子が弟弟子の頭をはたこうものなら両親が烈火のごとく怒って親方に怒鳴り込むのだそうです。昔のイメージだと、相撲部屋に入門するのはそれぞれ地元で喧嘩最強の荒くれ者で、自分より遥かに強い兄弟子たちに出会って躾られるものでしたが、、、。過度の体罰を肯定はしませんが、善悪の判断が出来ない場合で第三者に迷惑をかける恐れがある場合には、叩かれるからやらない、という方向からはいるのも必要です。

確かに、スポーツの世界で大成されている方の多くは人間的にもしっかりした方です。オリンピックなどで急に脚光を浴びたりプロ入りで注目された際には「問題あり」な言葉遣い、行動をする方も多いのですが、長く第一線で続けていくには人間的な成長が必須であると思います。


第一線で生きていくということは、多くの人と接して学ぶということでつまりは如何に深く広い信頼関係を構築できるかにかかっています。これは、すべての職業にあてはまりますし、単に社会生活を送るのにも必要なことです。敬語や、ルールを守れない人間に対して親切にものを教えてくれたり、長く付き合ってくれる人間はあまりいないものです。つまり、信頼関係の構築には躾により身についた社会常識が必要なのです。